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マレーシア機墜落現場に遺体収容チーム

2014年8月1日 21:32

 ウクライナ東部でマレーシア機が撃墜された事件で、現場に残されている遺体を収容するオランダなどの専門家チームが先月31日、現地に入った。戦闘の激化で先月27日から足止めされており、本格的な作業開始に向けた初めての現地入りになる。

 オランダ政府などによると、現地入りしたのは現場に残された遺体の収容や犠牲者の所持品の回収を行うオランダとオーストラリアの法医学の専門家など4人で、現場や周辺の安全状況などを調査した。

 オーストラリア政府は現場に今も約80人の遺体が残されているとの見方を示している。専門家チームは周辺で政権側と親ロシア派の戦闘が激化したため先月27日からドネツクで足止めされていたが、政権側が24時間の停戦を発表したことからこれまでとは違うルートを通り初めて現場に入ったという。

 しかし、現場周辺は依然不安定な状況が続いており、チームの代表は「作業を本格化できるかどうかは不透明」としている。

 また、墜落原因を調べる国際調査団は安全を確保できないとして首都・キエフにとどまったままで、停戦が延長されるかどうかが原因究明を進めるカギとなっている。