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助成拡大へ 約110の「指定難病」案発表

2014年8月1日 20:59
助成拡大へ 約110の「指定難病」案発表

 厚生労働省は、原因不明で治療法がない難病患者への医療費助成を広げるため、第一弾として約110の病気について「指定難病」とする案を発表した。

 厚労省が1日に難病治療の専門医らで構成する検討委員会に示した「指定難病」の案には、現在、医療費助成の対象であるパーキンソン病、潰瘍性大腸炎、ALS(=筋萎縮性側索硬化症)などすべてと、今は助成対象ではない先天性筋無力症候群や遠位型ミオパチー、再発性多発軟骨炎など約110の病気が含まれている。

 委員会では、今月中に、一つ一つの病気の診断基準などを検討し、第一弾とする助成対象を決め、来年1月から医療費助成を開始する。

 さらに、今年秋以降、診断が難しいその他の難病について検討し、来年夏には、第一弾とあわせて約300の難病に、医療費助成を行う予定。

 なお、スモンなど特定の薬が原因の病気は、「指定難病」から外し、別の制度で助成を行う方針となっている。