×

「夫の父から精子」妊娠率は38.2%

2014年7月31日 12:38
「夫の父から精子」妊娠率は38.2%

 長野県の諏訪マタニティークリニックが行っている、夫の父親からの精子提供による不妊治療の妊娠率が38%を超えていたことがわかった。

 諏訪マタニティークリニックでは、無精子症の夫の父親から精子の提供を受け、体外受精した受精卵を子宮に戻す治療法で、去年までに79組の夫婦から118人が誕生している。クリニックによると、この治療1回あたりの妊娠率は38.2%で、これは、他の医療機関で匿名のドナーから精子の提供を受けて行われている人工授精の1回あたりの妊娠率約5.4%(日本産科婦人科学会まとめ) を、大きく上回っている。

 また、この治療法で2回出産した夫婦が17組、3回、4回出産した夫婦も1組ずついるほか、夫の兄弟から精子の提供を受け、治療した夫婦も28組いるという。

 31日午後、学会で発表される予定。