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NY株70ドル安 対露経済制裁強化が要因

2014年7月30日 8:05

 29日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、好調な企業の決算内容などを受けて一時、値を上げたが、午後に一転、下げに転じ、終値は前日比70ドル48セント安の1万6912ドル11セントとなった。欧米各国がロシアへの経済制裁強化を発表したことが要因。

 29日のニューヨーク株式市場は午前中、製薬会社大手のファイザーなどが発表した決算が市場の予想を上回り、民間調査会社による消費者信頼感指数も好調だったことなどから、ダウ平均株価は値を上げた。ところがその後、マレーシア航空機撃墜事件を受けて、EU(=ヨーロッパ連合)とアメリカがロシアへの制裁を強化することを発表したことが懸念材料となり、株価は下げに転じた。

 また、市場では、金融政策の方針を決める連邦公開市場委員会が30日まで行われるため、その内容を見極めたいというムードも強くなっている。

 ハイテク株が中心のナスダック総合指数は2.21ポイント安の4442.70。