民主党の野田前首相は２９日の講演で、政府が集団的自衛権の限定的な行使容認を閣議決定したことをめぐる安倍首相の説明は不十分だとの認識を示した。

　野田前首相「発動の範囲が広がるならば、リスクが高まるのは当たり前。リスクは高まるけども、これをやらないと国家のリスクがもっと大変なんだという説明をするのが、本気で物事を通そうとするリーダーの役割じゃないですか」

　さらに野田首相は、「なぜ真っ向から説明をしないのか。私はそこに不信感を持っている」などと述べた。

　また、１２年に衆議院を解散する際に合意していた衆議院議員の定数削減について、「約束はどうなっているのか。１年半にわたって決まっていないのは尋常ではない」と指摘し、早期の実現を求めた。