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人道支援目的、12時間停戦を受け入れ

2014年7月26日 11:54

 パレスチナ自治区のガザ地区をめぐる戦闘で、アメリカ・ケリー国務長官は25日、イスラエルとイスラム原理主義組織「ハマス」に1週間の停戦を求めたが合意できず、調停は難航している。

 ケリー長官が提示した案は「27日から1週間停戦し、その間にエジプトの仲介で長期的な停戦に向けた交渉を行う」とするものだった。しかし、イスラエル政府の閣僚の多くが拒否を主張し、合意には至らなかった。

 一方でイスラエル側は、人道支援目的での12時間の停戦には応じると発表した。一時停戦は日本時間26日午後2時から始まり、ガザ地区に食糧や薬などを届けられるようにするもので、ロイター通信によるとハマスも受け入れを表明したという。ただ、イスラエル軍は停戦の間も、ハマスが掘った地下トンネルの捜索などは行う方針。

 ケリー長官は「26日以降も1週間の停戦を目指して協議を続ける」としているが、双方の隔たりを埋められるかは不透明。