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台湾機が墜落、48人死亡 台風が影響か

2014年7月24日 17:05

 台湾の離島・澎湖島で日本時間23日午後8時過ぎ、旅客機が中心部にある空港近くの村に墜落した。

 墜落したのは、台湾の高雄から澎湖島を運航するプロペラ機。台湾の中央通信社によると、乗客・乗員計58人が乗っており、これまでに48人が死亡、10人がケガをした。交流協会の高雄事務所によると、これまでに日本人が搭乗していたとの情報はないという。また、旅客機が墜落した村では、2軒の民家が巻き込まれ、5人がケガをした。

 事故後、運行する航空会社・トランスアジア航空の社長が会見を開き、謝罪した。

 トランスアジア航空社長「深く謝罪します。我々は交通局と民航局(航空会社関連)と協力して調査をしています」

 旅客機は日本時間23日午後5時に高雄を出発する予定だったが、悪天候のため、1時間40分遅れて出発。当時、付近は台風10号が通過した直後で、地元気象局によると、1時間に約45ミリの激しい雨が降っていたという。上空を旋回して着陸を試みている途中、着陸をやり直すとの連絡を最後に、交信が途絶えたという。

 航空当局は当時の気象条件について、「着陸の基準を満たしていた」との見解を示しており、すでに回収した旅客機のブラックボックスを基に、詳しい事故原因を調査しているという。