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オランダ政府、露への制裁強める方針を示す

2014年7月24日 7:25

 298人が死亡したマレーシア航空機の墜落で、犠牲者の遺体の第一陣が23日、オランダに到着した。夏休み中の家族連れなど多数の死者を出したオランダは悲しみと怒りに包まれている。

 第一陣として到着した40人の遺体は、遺族約1000人やアレクサンダー国王などが見守る中、輸送機から1人ずつ運び出された。国内にある軍の施設に運ばれて身元確認が行われたあと、遺族と対面する。193人が死亡したオランダはこの日を「追悼の日」として、遺体の到着時刻に合わせ電車の運行や飛行機の離着陸を止めるなどして黙とうをささげた。また首都・アムステルダムでは数千人の市民が犠牲者を追悼しようと中心部を無言で行進した。

 オランダ政府は、今回の墜落をきっかけにこれまで消極的だったロシアへの制裁を強める方針を示している。犠牲者には夏休み中の家族連れや子どもも多く、オランダは深い悲しみと怒りに包まれている。