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撃墜は、我々には技術的に不可能だ~親露派

2014年7月19日 0:56

 乗客・乗員298人を乗せたマレーシア航空機が17日、ウクライナ東部で消息を絶った後、墜落した事件について、ウクライナ東部ドネツク州から小島康裕記者が伝える。

 まず、つい先ほど今回の事件への関与が疑われている親ロシア派団体のナンバー2に話を聞くことができたので、そちらから報告する。

 親ロシア派団体幹部・プルギン氏「マレーシア機の撃墜は我々には技術的に不可能だ」

 親ロシア派団体「ドネツク人民共和国」の副首相プルギン氏はこのように述べて、撃墜への関与を明確に否定した。この団体をめぐっては高度1万メートルを飛行する航空機を撃ち落とせる地対空ミサイルを最近入手していたという情報があるが、プルギン氏はこれを否定し、その兵器を持っていないことをウクライナ当局も認めていると主張した。

 今後、国の内外の捜査機関が協力して原因究明に当たることになるが、困難が予想される。先ほど、事件の調査に協力するOSCE(=ヨーロッパ安全保障協力機構)が現地に到着した。話を聞くと、彼らは、現場の保全やアクセスの確保、そして、ブラックボックス回収のミッションを負っているという。一帯は親ロシア派が影響力を持っている地域なだけに、どこまで徹底した調査ができるか懸念されている。