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陸自オスプレイ、佐賀空港に配備方針固める

2014年7月18日 18:56
陸自オスプレイ、佐賀空港に配備方針固める

 中国を念頭に南西諸島の防衛力強化のため陸上自衛隊が導入を決めている新型輸送機「MV22オスプレイ」について、政府が佐賀空港に配備する方針を固めたことがわかった。

 安倍政権は防衛大綱で、沖縄・尖閣諸島などへの強引な海洋進出を繰り返す中国を念頭に「南西諸島防衛の強化」を掲げ、その目玉としてオスプレイを陸上自衛隊に導入する方針を打ち出した。政府が検討を進めた結果、オスプレイを佐賀空港に配備する方針を固めた。沖縄・那覇空港のように、自衛隊と共同使用の空港にした上で、2018年度までに17機を配備する計画。

 尖閣諸島などで有事が起きた場合、長崎・佐世保市を拠点とする「水陸機動団」が奪還作戦などを担うが、彼らをすみやかに離島に輸送するオスプレイ部隊も近隣に配備する必要があったほか、整備施設などを置く敷地も十分確保できることから選ばれたもの。政府は、沖縄・普天間基地に配備されているアメリカ軍のオスプレイの訓練などにも使いたい考え。

 来週、武田防衛副大臣が佐賀県知事と面会して協力を要請するが、オスプレイの安全性の懸念から反発が出ることも予想され、調整が難航する可能性もある。