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首相、自衛隊海外派遣で「恒久法」も検討

2014年7月15日 22:20
首相、自衛隊海外派遣で「恒久法」も検討

 参議院予算委員会で安倍首相はPKO(=国連平和維持活動)などへの自衛隊の海外派遣を随時、可能にする、「恒久法」の制定も検討する考えを示した。

 安倍首相「一般(恒久)法か特措法かといった形態も検討を行っていかなければならない。与党にもご議論いただきたいと、このように思います」

 これまで自衛隊を海外派遣する場合は、イラク復興支援法など個別のケースごとに時限立法の特別措置法を制定して対応してきた。安倍首相の発言は海外派遣を随時、可能にする「恒久法」の制定も検討する考えを示したもの。

 一方、中国が進出を強める南シナ海について安倍首相は「今現在、ただちに3要件の対象になるとは考えていない」と述べ、今のところ、自衛権の行使を検討する対象にはならないとの考えを示した。

 また、野党から武力行使の新たな3要件について「きわめて曖昧で政府がどうにでも判断できる」などと批判が相次いだのに対し、安倍首相は「明確な歯止めであり国際的にも例のないきわめて厳しい基準だ」と反論した。