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がれき撤去原因でコメにセシウム付着か

2014年7月14日 15:22
がれき撤去原因でコメにセシウム付着か

 福島県南相馬市で、去年の秋に収穫したコメから基準値を超えるセシウムが検出された原因として、福島第一原発で行われたがれきの撤去作業で放射性物質が飛散し、稲穂に付着した可能性のあることがわかった。

 福島県と農林水産省は去年10月に、原発から20キロ以上離れた南相馬市で収穫したコメから基準値を超えるセシウムが検出されたことを受け、土壌や水の性質を調べるなど、原因を調査していた。その結果、基準値を超えたコメが特定の地域に限定されていることや、放射性物質が固まって付着している稲穂がみられたことなどから、去年8月に福島第一原発の3号機で行われた大規模ながれきの撤去作業で放射性物質が飛散し、稲穂に直接付着した可能性があると判断した。

 東電では、年内にも1号機の建屋の解体に着手する方針で、「飛散防止剤の散布方法の見直しなど、十分な対策をとっていく」とコメントしている。