×

女川原発1号機で震災後初の原子炉内部点検

2014年7月11日 21:06
女川原発1号機で震災後初の原子炉内部点検

 東北電力は、東日本大震災以降運転を停止している宮城県の女川原子力発電所1号機の原子炉内部の点検を11日から開始した。

 震災の影響で自動停止した女川原発1号機は、原子炉建屋の天井に設置されたクレーンの軸受けが損傷したことで圧力容器の蓋を開けることができなかった。東北電力は去年11月までにクレーンの補修を終えて今月2日に蓋を取り外し、11日午前から原子炉内部について地震による被害がないかどうか点検を開始した。

 1号機の原子炉内部の点検は、震災後、初めてとなる。点検では、圧力容器の内部や、使用済み核燃料プールにある燃料ラックなどの状態を水中カメラで確認することにしている。1号機の原子炉には核燃料が368体残っていて、それらの点検作業に入るまではさらに数か月程度かかる見込み。