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未来の介護福祉士、障がい者の立場で街へ

2014年7月8日 22:09
未来の介護福祉士、障がい者の立場で街へ

 介護福祉士を目指す岩手・盛岡市の女子高校生が8日、車椅子やつえを使い、障がいのある人にとって盛岡がどのような街なのかを体験した。テレビ岩手・藤村恵一アナウンサーがリポートする。

 体験学習をしたのは、岩手女子高校福祉教養科の2年生32人。福祉教養科では、介護福祉士の国家試験に2年連続で全員合格を果たし、卒業生は高齢者の施設などで働いている。8日は、障がいのある人や高齢者の立場になって盛岡がどんな街なのかを学ぼうと、車椅子やアイマスクを使って体験した。

 生徒たちは4つの班に分かれ、写真やメモをとりながら、学校から岩手公園を経由して盛岡駅までの約1.9キロを歩いた。盛岡都心循環バス「でんでんむし」には、スロープを引き出して車椅子で乗車、車内で車椅子を固定してもらい、移動した。

 車椅子に乗った生徒「怖いです。(バスが)止まるときに、前に動くので」

 その後、デパートで、障がいのある人は買い物をするときにどのような目線で、どのように感じているのかを実際に体験した。

 参加した生徒「点字ブロックの凹凸がはっきりしていなくて、つえでわからない部分があったので、その辺をきちんと整備してほしい」「これから実習があるので、そこに生かしていきたい」

 生徒たちは、8日に体験したことを来月の文化祭で発表して、将来に役立てることにしている。