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69年ぶりの合掌…北朝鮮墓参団が墓参り

2014年6月29日 0:57
69年ぶりの合掌…北朝鮮墓参団が墓参り

 終戦前後に現在の北朝鮮で亡くなった日本人の遺骨が今も残されている問題で、北朝鮮を訪れている遺族が墓参りをした。

 26日から北朝鮮を訪れている遺族9人は、北東部の2つの町で墓参りをした。羅南には当時、多くの日本人が住んでいて、この場所には多くの日本人の遺骨が残されている。遺族たちは、「ふるさと」の歌で供養をした。

 羅南で生まれ育った石原國靖さん(78)は、病気で亡くなった父親の遺骨を寺に残したまま日本に引き揚げ、69年ぶりに手を合わせることができた。

 石原さん「安心しました。70年間、気になっていました。ようやく願いがかないました」

 北朝鮮側は、「今回の墓参団の訪朝は拉致被害者らの再調査などを約束した日朝合意を履行する上で重要だ」と述べていて、日本との関係改善に積極的な姿勢を見せている。