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「脱原発」の株主提案 大手電力9社で否決

2014年6月26日 22:30

 東京電力の株主総会が開かれ、原発再稼働を前提とした東電の再建計画を見直すべきなどの株主からの提案は、すべて否決された。

 26日の総会には、去年とほぼ同水準の2150人の株主が出席し、東日本大震災以降最も早い、3時間半ほどで終了した。

 東電は、今年1月に取りまとめた再建計画の中で、新潟県の柏崎刈羽原発を来月から順次再稼働することを前提としており、再稼働が遅れた場合、電気料金を最大10%値上げする必要があるなどとしている。これに対し一部の株主は「電気代を人質に取った再稼働の脅迫」などとして、再稼働を前提としない計画に見直すことなどを求めていたが、これら株主の提案すべてが否決された。

 原発に関しては、26日に行われた沖縄電力を除く大手電力会社9社すべての総会で「脱原発」を求める株主提案が出されたが、いずれも否決された。