民主党は２４日朝、海江田代表への不満がくすぶる中、通常国会閉幕を受けた両院議員総会を開いた。民主党本部前から中村圭吾記者が報告する。

　午前９時から開かれた総会では、海江田代表に対し「口先だけではない総括を行うべきだ」として、代表選挙の前倒しを求める声が上がった。

　大串博志衆院議員「信任を得るという活動をぜひ、代表選を行うことも含めてお考えいただきたい」

　蓮舫参院議員「一緒に民主党でもう一回頑張ろうという声が残念ながら届いていません。広がっていません。発信力も含めて小さくなっています」

　海江田代表は去年の参議院選挙での敗北後、１年後に「目に見える成果」が出せなければ辞任する考えを示していた。それだけに、２４日も、海江田氏と距離を置く議員らから代表選挙の前倒しを求める声や、党運営に不満の声が上がった。

　これに対し、海江田氏は代表選挙の前倒しには応じない考えを示したが１か月後をメドに改めて、成果を報告することを約束し、その場を収めた。ただ、海江田氏への不満が解消されたわけではなく今後も厳しい党運営が迫られそうだ。