開幕に沸くブラジル、各地でデモも相次ぐ
「2014 FIFA ワールドカップ」開幕に沸いたブラジルだが、各地でデモも相次いだ。開幕戦が行われたサンパウロから柳沢高志記者が報告する。
サッカー王国ブラジルにとって64年ぶりの自国開催となった今回の大会、試合終了から5時間近くがたった午後11時半になっても、サンパウロの中心部では勝利の余韻に浸る人たちで盛り上がっている。
一方で、開幕戦当日もサンパウロなど各地でデモが行われた。「大会が始まればデモは収まる」との楽観的な見方もあったが、そうはならなかった。準決勝が行われる南東部のベロオリゾンテでは、デモ隊の一部が警察の車を横転させたり銀行の窓ガラスを壊すなど暴徒化し、警官隊と激しく衝突した。また、日本時間15日、日本代表の初戦が行われるレシフェでもデモ隊と警官隊が衝突した。
そんな中で行われた開幕戦だったが、サンパウロのパブリックビューイングには3万人以上が集まり、試合前には自国開催への喜びか感極まって涙を流す人の姿も多く見られ、市民もこの夜ばかりは喜びを一気に爆発させていた、
一方、今後もデモは予定されていて、混乱は続きそうだ。