参議院の決算委員会では９日、安倍首相も出席して集団的自衛権の問題などについて質疑が行われている。

　野党、民主党の議員は安倍首相が集団的自衛権の行使容認をめぐる議論を行う際などの態度を問題視した。

　民主党・江崎孝参院議員「参議院の立法府の議員として総理に指摘しておきたいのは、国会審議での総理の答弁の態度・語り口です。国会議員をバカにしているような言論、ポーズが往々にして見られたことです」

　安倍首相「私の不徳の致すところでありました。信念を少し丸めてその場を取り繕ったとしても後々大きな禍根を残すこともあるわけであり、それは私は政治家として不誠実ではないかというのが私の考えです」

　さらに、安倍首相は「批判をおそれずに信念を述べていく」と述べ、集団的自衛権の行使容認に向け改めて強い意欲を示した。

　行使容認などをめぐる与党協議では、今週から集団的自衛権に関する議論を本格的に始める見通し。行使を容認する憲法解釈の変更を今の国会中に閣議決定したい政府・自民党と、これにあくまでも慎重な公明党との溝は大きく今週、与党協議は山場を迎えることになる。