２８日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、利益を確定するための売りが進んだことなどから５営業日ぶりの下落となった。

　このところのニューヨーク市場は、好調な経済指標の発表が続いたことなどから景気回復への期待感が高まり、４営業日連続で値上がりしていた。この日は目立った経済指標の発表はなかったが、目先の利益をひとまず確定しようという動きから、売りが優勢となった。

　このため、優良株で構成するダウ平均株価は前日比４２ドル３２セント安の１万６６３３ドル１８セントで取引を終え、５営業日ぶりの下落となった。ハイテク株中心のナスダック総合指数は１２ポイント下げ、４２２５．０７で取引を終えている。

　市場関係者は「利益確定売りは出たが、市場の雰囲気は悪くない。当面の注目は来週末の雇用統計となる」と指摘している。