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再会できること願ってます~横田早紀江さん

2014年5月29日 23:45
再会できること願ってます~横田早紀江さん

 日本人拉致被害者の全面調査で日朝が合意したことについて、被害者の家族が取材に応じた。

 横田めぐみさんの父・滋さん「これが最後の機会と我々も思っておりますが、ぜひ成果を上げていただきたいと思っております」

 横田めぐみさんの母・早紀江さん「みんなが年をとって体力もなくなってきていますので、『ああ、良かったね』と言って再会ができる、そのことを願っております」

 田口八重子さんの兄・飯塚繁雄家族会代表「千載一遇のチャンスですから、(日本政府は)これを無にすることなく、確実にこの展開をリードしてもらいたい」

 拉致被害者・有本恵子さんの両親も取材に応じた。

 母・嘉代子さん「この交渉は、前進したと思っています。私たちが生存中にこの問題が解決して、拉致された人が帰国してほしい」

 鳥取県米子市出身の拉致被害者・松本京子さんの兄は―。

 兄・猛さん「安倍首相が記者会見したとなれば、いい加減なことでは終わらないだろうし、だから決着はつくだろうなと思いますよ。数名の方はおそらく帰ってくると思います」

 一方、拉致された可能性があるとされながら、これまで日朝交渉のテーブルに上がることがなかったのが特定失踪者だ。

 中でも拉致された可能性が高いとされている一人が41年前、当時18歳の時に千葉県内で行方不明になった古川了子さん。姉の珠路さんは、北朝鮮が死亡したとする拉致被害者8人以外にも行方が分からない全ての日本人に関する全面的な調査を約束したことに期待感を示した。

 姉・珠路さん「(北朝鮮が)特定失踪者も含めて全面調査すると言ったのは初めてと思う。私にとっては、まずすごい大きな一歩だなと」

 その一方で不安も―。

 姉・珠路さん「(北朝鮮の調査に)期待はしたいところですが、危惧の念の方がすごく強くて、『何人かが死んでいましたよ。後は(北朝鮮に)入境していません』と言われるような調査では、とても私は納得できない」

 多くの人が期待を寄せる北朝鮮による全面的な調査。日本はその調査についてどう確認するのか。

 菅官房長官「調査の進捗(しんちょく)状況について、随時報告を受けて協議すると。そして、その中で調査結果を直接確認できる、そういう仕組みを担保しているということです」