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810gだった乳児、7回の手術に耐え退院

2014年5月29日 20:53
810gだった乳児、7回の手術に耐え退院

 去年8月に、体重810グラムで生まれた女の赤ちゃんが、数回にわたる心臓手術を乗り越え、29日、静岡市の県立こども病院を退院した。

 退院したのは、静岡県立こども病院で去年8月に体重810グラムで生まれた双子の姉・池ヶ谷芽依ちゃん(生後8か月)。芽依ちゃんは通常1本の肺動脈が6本あり、肺に多くの血液が流れてしまう病気だった。病院ではこれまで7回の手術を行い、動脈を少しずつ減らして最終的に1本にまとめて肺と体に流れる血液のバランスを整えた。

 病院によると、今回の症例での手術の成功は世界最小体重とみられるという。

 芽依ちゃんの母親は、「はじめは心の整理ができなかったが、手術の度に頑張ってくれているなと思った。この日が迎えられてうれしい」と話している。