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凍土式遮水壁 予定通り6月に着工の見通し

2014年5月26日 17:03
凍土式遮水壁 予定通り6月に着工の見通し

 福島第一原発の汚染水対策で、原子力規制委員会の検討会は、建屋の周囲の土を凍らせて地下水の流入を防ぐ「凍土式遮水壁」の安全性について議論し、工事は予定通り6月に着工される見通しとなった。

 福島第一原発では、1日300トンの地下水が建屋に流れ込んで汚染水となっており、その量は増え続けている。このため、東京電力などは、建屋を取り囲むように周辺の土を凍らせて地下水が流れ込むのをブロックする「凍土式遮水壁」の建設を計画しているが、原子力規制委員会が、地盤沈下など安全性に懸念を示したため、着工が遅れる可能性が出ていた。しかし、26日に行われた専門家による検討会で、東京電力は地盤沈下の量はわずかで、影響はほとんど考えられないとするデータを提出し、専門家からも異論が出なかったため、予定通り、6月の着工が認められる見通しとなった。

 東京電力は来年度前半の完成を目指している。