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ウクライナ大統領選 投票が始まる

2014年5月25日 15:33

 今年2月に政権が崩壊したウクライナで、大統領選挙の投票が始まった。東部では、独立を宣言している親ロシア派が選挙を妨害する構えを見せており、投票の実施が危ぶまれている。

 大統領選挙の投票は日本時間25日午後2時に始まった。選挙戦では、今後、ヨーロッパとロシア、どちらとの結びつきを強めていくのかが最大の争点となっている。事前の世論調査では、EU(=ヨーロッパ連合)寄りの姿勢を取りながらもロシアとの関係改善にも意欲を示すポロシェンコ氏を支持する人が44.6%で、ティモシェンコ元首相(8.4%)、グリツェンコ氏(7.5%)、ティギプコ氏(7.0%)らを大きくリードしている。

 一方、ウクライナ東部の2つの州では、親ロシア派に襲撃されるなどして、選挙管理委員会の半数が閉鎖された状態だということで、投票の実施が危ぶまれている。

 大勢は日本時間26日午後にも判明する見通しで、過半数を獲得する候補がいなかった場合は、上位2人による決選投票が行われる。東部で投票が行えず、投票率が下がるなどすれば、選挙の正当性に疑問符が付く可能性もある。