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ドネツク州で親ロシア派団体幹部が独立宣言

2014年5月13日 6:28

 住民投票で独立に賛成とする結果が発表されたウクライナ東部のドネツク州で12日、親ロシア派団体の幹部が独立を宣言し、ロシアに対して編入を求めていく考えを明らかにした。

 住民投票からわずか1日、事態は急速に動いた。ただ、武器を持って不法占拠をしている団体の独立宣言には首をかしげざるをえない。

 独立とロシアへの編入の意向を宣言したのは、4月からドネツク州の州庁舎を不法に占拠している親ロシア派団体「ドネツク人民共和国」。幹部の一人は「独立とは統治権を持つことを意味するんだ」と話した。

 「統治権を持ったら自分の地域をどうするか判断します。隣国(ウクライナ)の大統領選挙は行いません」

 今月25日に行われるウクライナの大統領選には参加せず、独自の議会を構成するという。

 一方、リア通信によると、ルガンスク州の住民投票でも賛成が多数となり、独立国として承認するよう国連に呼びかけるとしている。

 ウクライナ暫定政権は「プロパガンダ的な茶番にすぎない」と批判していて、対立が深まるのは避けられそうにない。