投票結果でっちあげを指示…電話内容が公開
ウクライナ東部で州の事実上の独立を求める住民投票が11日に行われ、90%近くが賛成したとする結果が発表された。
これに対して、ウクライナの暫定政権側は「悪意のある茶番だ」と指摘。さらに、投票の6日前に傍受したとされる、ある音声を公開した。これは、ドネツクにいる親ロシア派団体のリーダーがロシアのモスクワにいる愛国主義団体のリーダーと電話で話しているもので、投票結果をでっちあげるよう指示した内容だった。
ロシア愛国主義団体リーダー「(住民投票を)取りやめてはいけない。もう怖くなったと判断されてしまう」
ドネツクの親ロシア派リーダー「いや怖くはない。ただ準備が整っていなくて実行できないだけだ」
ロシアの愛国主義団体リーダー「(投票結果は)でっちあげればいい。投票用紙を回収するなんてバカじゃないのか」
ドネツクの親ロシア派リーダー「分かった」
ロシアの愛国主義団体リーダー「『89%がドネツク人民共和国に賛成』と(結果を)書いてくれ」
実際に賛成は89%と発表されたが、公開された音声との関連は分かっていない。
ドネツク州での投票を運営した親ロシア派団体は、「不正をする必要がない。投票は国民が国民のためにやっているのだから」とコメント。
ウクライナの混迷がさらに深まることは避けられそうにない。