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研究不正があったことは明らか~調査委

2014年5月8日 17:50
研究不正があったことは明らか~調査委

 理化学研究所は、STAP細胞論文に改ざん、ねつ造があったとの認定に対する小保方晴子研究ユニットリーダーからの不服申し立てを退け、再調査は行わないことを決定した。

 調査委員会は、不服申し立て後に小保方氏側から提出された追加資料では、これまでの不正認定を覆すには至らず、実験ノートそのものの提出もなかったとしている。こうしたことなどから、改ざん、ねつ造とされた2つの点のいずれにおいても再調査は不要と判断したという。

 9日午後に会見した調査委員会・渡部惇委員長は「(小保方氏が)検証実験の結果を待たずして今回の件を研究不正と断ずるのは許されないとの主張でありますが、私どもとしては、改ざんとねつ造という研究不正があったことは明らかですし、検証実験の結果を待つまではないと判断しました」と話した。

 これを受け、理研は再調査をしないことを小保方氏側に通告し、論文の取り下げ勧告を行ったという。これで、不正行為があったとの認定が確定することになり、理研は今後、懲戒委員会を開いて小保方氏らの処分を検討することになる。