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憲法解釈変更は慎重に~自民・野田総務会長

2014年5月8日 16:35
憲法解釈変更は慎重に~自民・野田総務会長

 自民党の野田総務会長は8日、記者団に対し、集団的自衛権の行使容認のため憲法解釈の変更を閣議決定で行うことについては慎重に進めるべきとの認識を示した。

 野田総務会長「閣議決定というのはプロセスは経るが、違う政党が仮にまた政府を樹立したときにはまたそちらで前例があるからということで、それを恣意(しい)的に利用されることも私たちは視野に入れておかないといけない」

 野田氏の発言は、行使を容認する場合には、憲法解釈の見直しではなく安全保障基本法を制定するなどして行うべきとの考えを示したもの。また、野田氏は、仮に集団的自衛権を行使することになれば「国民も血を流さないといけないという厳しい現実が国民にキチッとした形で伝わっていないのでないか」と指摘した。

 一方で、野田氏は「耳の痛い話にも耳を傾け、そしゃくしてもらうと、より精度の高いものができる」とも述べ、引き続き安倍首相を支えていく考えも示した。