直木賞作家の渡辺淳一さんが先月３０日、亡くなっていたことが分かった。８０歳だった。

　渡辺さんは大学の医学部を卒業後、医師として働きながら小説の執筆を開始。１９７０年に「光と影」で直木賞を受賞、２００３年には学術・芸術の分野を対象にした紫綬（しじゅ）褒章も受章した。１９９５年に不倫関係の男女を描いた「失楽園」はベストセラーとなり、映画やテレビドラマが作られた他、流行語にもなった。

　渡辺さんは前立腺がんを患い、東京都内の自宅で療養を続けていたということだが、先月３０日、亡くなった。８０歳だった。