ヨーロッパを訪問している安倍首相は５日、フランスのオランド大統領と会談し、放射性廃棄物を減らす次世代型原子炉「高速炉」の開発に向け、協力を強化することなどを確認した。

　会談で両首脳は、緊迫するウクライナ情勢をめぐり、ロシアに対して外交的な解決の道を求めることで一致した。また、防衛装備品の開発などの政府間協定の締結に向け交渉を始めることで一致したほか、放射性廃棄物を減らす次世代型原子炉「高速炉」の開発に向けた協力を強化することを確認した。

　安倍首相「特別なパートナーとしての日仏協力は、単に２国間にとどまりません。世界の平和と安定、経済成長、文化の発展に貢献するものとなるよう、共に努力していきたいと思います」

　このほか、中東和平に向けてスポーツを通じた相互理解を促進するため、日仏合同で柔道の指導者をイスラエルとパレスチナ自治区へ派遣することを決めた。