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ウルムチ自爆テロ事件 情報提供呼びかけ

2014年5月4日 17:25

 中国・新疆ウイグル自治区のウルムチで先月30日に起きた自爆テロ事件で、警察当局は3日、容疑者とする死亡した男2人の写真を公開し、懸賞金をかけて事件前の足取りなどの情報提供を呼びかけた。

 この事件は先月30日、ウルムチ南駅前で爆発が起き、3人が死亡、79人がケガをしたもの。警察当局は、翌日に過激な宗教思想の影響を受けた新疆ウイグル自治区出身の39才の男ら2人による自爆テロだったと結論づけた。

 そして3日、新たにインターネット上で2人の写真を公開し、潜伏先や使用していた車について情報提供を求めた。有力な情報提供者には約160万円の懸賞金を支払うとしていて、事件前の容疑者の足取りなどをいまだに把握できていないことをうかがわせる。

 一方で地元の共産党機関紙は事件発生から3分以内に警官ら150人以上が現場に到着したなどと、迅速な対応を強調しており、自治区当局への責任追及をかわしたい狙いがあるものとみられる。