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韓国船、船内の捜索終了は5月半ばの見通し

2014年4月30日 17:05

 韓国の旅客船沈没事故は発生から30日で2週間となり、これまでに210人が死亡、いまだ92人の行方が分かっていない。現地から高井望記者が報告する。

 事故現場に近い港では、29日から30日にかけて、新たに17人の遺体が収容された。また30日は、救出され入院していた生徒らの一部が退院し、犠牲者に献花を行った。

 捜索関係者によると、30日までに、行方不明者がいる可能性があるとみられる部屋などについては、1回目の捜索が終了するという。それ以外の船内の空間など、「行方不明者がいないはず」とされる場所についても一通り捜索を終えるには、5月半ばまでかかる見通し。

 捜索が長期化し、家族らの疲労の色は日に日に濃くなっている。港でも、連日、船内の新しい画像が公開されるなどするとモニターに映し出されるが、それを見る家族らからは捜索の遅れに怒りの声が上がっている。また、捜索の長期化が予想されることから、家族などの待機スペースにプライバシーを守るフェンスを設けるなど、後方支援の見直しも議論されている。