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NBA 人種差別発言でオーナーを永久追放

2014年4月30日 16:34

 アメリカのプロバスケットボール・NBAは29日、リーグに所属するチームのオーナーに対し、人種差別的な発言をしたとして、永久追放処分と罰金を科すと発表した。

 処分を受けたのは、ロサンゼルス・クリッパーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏。交際する女性との会話の音声が芸能専門サイトで公開され、問題になった。

 スターリング氏(交際女性との会話)「君が黒人と交流があることを公表したがるのが気に入らないんだ」

 これに対し、この女性と交流のある黒人の元スター選手、マジック・ジョンソン氏や、NBAの現役選手、監督などが一斉に抗議の声を上げた他、オバマ大統領も発言を非難するなど、全米の関心を集める問題に発展した。

 オバマ大統領「無教養な者ほど、口を開けば無教養ぶりがあらわになるものだ」

 この事態を受けて、NBAは29日、スターリング氏に対し、永久追放処分と250万ドル(約2億6000万円)の罰金を科すことを発表した。今後、チームを手放すよう、働きかけるとしている。