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山中教授「報告内容には一点の曇りもない」

2014年4月28日 21:43
山中教授「報告内容には一点の曇りもない」

 iPS細胞(=人工多能性幹細胞)でノーベル賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授が28日、自らの論文に疑問点が指摘されたことについて会見した。

 京大iPS細胞研究所は、山中教授が2000年に発表したES細胞に関する論文について、インターネット上で「画像が切り貼りされたのではないか」などと指摘されたことを受けて、内部調査を行い、28日、その結果を発表した。調査結果によると、論文の内容は再現されていて、図に切り貼りした痕跡は認められないということで、「論文の内容が正しいことに疑いの余地はない」としている。

 山中教授「日本の研究に対する信頼が揺らいでいる状況で、このようなご報告をしなければならないこと、心よりおわび申し上げます。論文の報告内容については、一点の曇りもございません」

 一方、山中教授のノートや資料に、論文と同じ内容を示す実験結果はあったものの、論文の図そのもののデータは確認できなかったという。山中教授は「実験は自分自身が行ったのか、共同研究者が行ったのか分からない。ノートの管理ができていなかったことは反省している」と述べた。