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兵庫県警の不明者照合作業ミスで再会遅れか

2014年4月28日 20:27
兵庫県警の不明者照合作業ミスで再会遅れか

 2012年、大阪市内で保護されたものの、認知症のため身元不明のまま施設で暮らしていた男性が2年ぶりに家族と再会した問題は、兵庫県警の照合作業のミスが解決を遅らせた可能性があることがわかった。

 兵庫県尼崎市の男性(74)は2012年3月、大阪市西淀川区の路上で座り込んでいたところを警察に保護されたが、認知症のため名前や住所を伝えることができなかった。その後、仮の名前で介護施設で暮らしていたが、一部の報道機関がこの男性について報じたことで家族と再会できた。大阪府警では2年前、男性の写真や着衣などの情報を全国の警察に送っていたが、行方不明届を受理していた兵庫県警が情報を一致させることができなかったという。

 兵庫県警は、照合作業で見逃した可能性もあるとしており、「今後より一層、行方不明者の手配や発見業務に努めたい」としている。