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地下水バイパス 知事が運用基準の順守要請

2014年4月25日 22:26
地下水バイパス 知事が運用基準の順守要請

 福島第一原発の汚染水対策「地下水バイパス」について、佐藤知事は25日、国と東京電力に対し、くみ上げる井戸ごと第三者機関の検査を行い、運用基準を守るよう要請した。

 地下水バイパスを巡っては、くみ上げ用の井戸の一つから海への放出基準を超えるトリチウムが検出されたが、東京電力はほかの地下水と混ぜて再検査し、そこで基準が下回れば放出する方針を示していた。

 これに対し佐藤知事は25日、県庁を訪れた赤羽経産副大臣と東京電力の廣瀬直己社長に対し、くみ上げる井戸ごとに基準を守るよう要請した。これに赤羽副大臣は「基準を超えた井戸はくみ上げを停止し、傾向を監視していく」と述べ、東京電力も当初の方針を変える考えを示した。

 廣瀬社長「そういうこと(基準超え)があったら一旦止めて一回しっかり分析して、慎重の上にも慎重に事を進めていかないといけない」

 県は、さらに検査の回数を増やす事も求めている。