２５日の東京株式市場で日経平均株価は値を上げ、終値は前日比２４円２７銭高の１万４４２９円２６銭。

　２５日朝、甘利経済再生担当相がＴＰＰをめぐる日米協議で大筋合意には至らなかったと明らかにしたことを受け、東京株式市場は、値を下げて取引が始まった。その後も外国為替市場で円相場がやや円高に進んで推移したことなどから売り注文が先行した。

　一方で、２５日朝に発表された東京都区部の４月の消費者物価指数の結果が予想の範囲内だったことを受け、日銀の追加金融緩和への期待が維持されたことから、市場では買い戻しの注文がふくらんだ。結局、日経平均株価は小幅に値を上げてこの日の取引を終了した。

　市場では来週予定されている日銀の金融政策決定会合やＦＯＭＣ（＝アメリカ連邦公開市場委員会）が注目されている。

　東証１部の売買代金は概算で１兆７５７８億円。売買高は概算で２０億５４５２万株。