ＴＰＰをめぐる日米交渉は、２５日も未明まで事務レベルで協議を行ったが結局、合意には至らなかった。先ほど公表された日米共同声明はＴＰＰ交渉の妥結にむけて両国が「大胆な措置をとる」ことを確認している。

　甘利経済再生担当相「大筋合意というわけではありません。首脳が加速（を指示）して、一日二日でみんなまとまることならば、今日までこんなに苦労していません」

　甘利担当相は、フロマン通商代表と日米首脳会談を挟んで深夜にも及ぶ３回の閣僚協議を行い、その後実務者の協議も続けたものの結局、合意に至らなかったことを明らかにし、疲労感をにじませた。

　難航している豚肉など農産品重要５項目の関税や自動車分野で落としどころは見つからず、今後も協議を続けていくことになった。

　２５日午前に公表された日米共同声明はＴＰＰの交渉の妥結にむけて日米が「必要で大胆な措置をとる」と交渉の前進に意欲を示した。一方で「まだなされるべき作業が残されている」とし、いつ大筋合意ができるのか不透明な状況となっている。