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TPP日米協議、合意に至らず

2014年4月25日 6:01
TPP日米協議、合意に至らず

 夜を徹して行われたTPPをめぐる日米協議は、結局、合意には至らず、共同声明には交渉の前進を強調した上で、引き続き協議を行うことが盛り込まれる見通しとなった。

 甘利経済再生相とフロマン通商代表は、24日午後3時から再度、閣僚協議を行い、その後も実務者による協議が未明まで続いたが、交渉は難航した。

 政府関係者によると、アメリカ側は、共同声明に交渉の前進を盛り込むにはそれなりの中身が必要だとして、農産品の関税などで高い要求を出し、日本側に譲歩を求めてきたという。アメリカ側は、譲歩がなければ日米共同声明の発表ができなくなるともけん制したということだが、日本側も譲らなかった。

 結局、牛肉や豚肉など重要5項目の関税や自動車分野で落としどころは見つからず、共同声明では、交渉の前進を強調した上で、引き続き協議を行うことが盛り込まれる見通し。

 甘利経済再生相は、25日午前7時40分をめどに会見を開く予定となっている。