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海自いじめ自殺 国と隊員に賠償命令判決

2014年4月23日 12:48
海自いじめ自殺 国と隊員に賠償命令判決

 海上自衛隊の隊員が職場でのいじめが原因で自殺したとして、損害賠償を求めていた裁判の控訴審で、東京高裁は23日、国や先輩の隊員の責任を認め、約7300万円の支払いを命じた。

 この裁判は2004年、護衛艦「たちかぜ」の乗組員だった海上自衛隊員が、先輩によるいじめが原因で自殺したとして、遺族が損害賠償を求めていたもの。一審の横浜地裁は、いじめの存在は認めたものの、自殺についての責任は認めず、国などに440万円の支払いを命じていた。判決で東京高裁は「先輩の隊員らには自殺を予見することが可能だった」として、自殺についての責任を認めた。

 また、海上自衛隊がいじめに関する内部調査の文書を隠していたことについての慰謝料も認め、国と先輩隊員に約7300万円の支払いを命じた。