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西武HDが再上場 初値は1600円

2014年4月23日 13:06

 「西武ホールディングス」が東証一部に上場した。前身の「西武鉄道」が上場廃止になって以来、約10年ぶりの株式市場復帰となる。

 23日朝に東証一部に上場した西武ホールディングスの初値は、売り出し価格と同じ1600円だった。発行済み株式総数から算定した時価総額は約5473億円で、今年に入って一番の大型上場。

 西武は2004年12月、有価証券報告書の虚偽記載問題で上場廃止となり、アメリカの投資ファンド「サーベラス」の出資を受けて経営再建を進めてきた。その後、西武とサーベラスは経営方針などをめぐって対立、サーベラスが西武株の保有比率を高めるためTOB(=株式公開買い付け)を仕掛けるなど関係が悪化し、去年予定されていた上場はいったん見送られた。

 今年に入って両社は早期の上場で合意したものの、売り出し価格を「2000円以上」と想定していたサーベラスは今回の上場での売り出しを辞退しており、今後も西武株の約35%を保有することになる。