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宮城県で豚流行性下痢、900頭超が感染か

2014年4月21日 21:30
宮城県で豚流行性下痢、900頭超が感染か

 宮城県内では、今月18日からこれまでに、「豚流行性下痢(=PED)」に感染した疑いのあるブタが、3つの養豚場で合わせて900頭以上みつかっている。このうち、精密検査を行った2つの養豚場のブタについて、21日、PEDが確定した。

 県によると、精密検査が行われたのは、県北部にある2つの養豚場のブタ。今月18日と19日にPEDに感染した疑いのあるブタが合わせて433頭みつかった。県が、2つの養豚場のそれぞれ1頭のブタについて、腸管内のウイルスの有無を調べる精密検査を行った結果、21日午後、いずれもPEDと確定した。

 県では、疑いが判明した時点で、それらの養豚場に対して、豚舎の消毒や出荷の自粛を要請している。県内でPEDが確定した事例はこれが初めてだが、これまでにブタの死亡報告はない。

 宮城県の村井知事は21日の会見で、県民に対して冷静な対応を呼びかけた。

 村井知事「人体に対する影響はない。我々としては病気が広がらないよう原因や感染経路を特定するため、疫学調査を実施している。安心していただきたい」

 PEDにかかったブタが食品として流通することはなく、仮に食べたとしても、ヒトには感染しないという。