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沖縄・那覇基地に新たな警戒監視飛行隊発足

2014年4月20日 16:54
沖縄・那覇基地に新たな警戒監視飛行隊発足

 小野寺防衛相は20日、中国をにらんだ南西諸島防衛強化のため、沖縄・那覇基地に新たな警戒監視の飛行隊を発足させた。

 新たに発足した飛行隊は早期警戒機4機で編制され、尖閣諸島など南西諸島の警戒監視活動を行う。

 小野寺防衛相「中国の活動は一層、拡大、活発化しています。新たな飛行隊の新編により、那覇基地における運用体制が整い、南西地域の警戒監視態勢が拡充されると確信している」

 自衛隊が昨年度に行ったスクランブル対応は810回で、このうち過去最多の半数以上が中国機への対応となった。こうした中国の活動活発化を受け、安倍政権は南西諸島の防衛を強化する方針。

 飛行隊発足の前日には、日本の最も西にある与那国島で、沿岸監視部隊配備に向けた着工式も行われた。沿岸監視部隊は付近の船舶や航空機の動きを24時間態勢で監視するもので、2016年3月までに配備する。与那国島は尖閣諸島まで約150キロ。これまで沖縄本島より南は陸上自衛隊の部隊がない、防衛上の「空白地域」と言われていて、有事に備え、この「空白」を埋める狙いがある。

 防衛省は、石垣島と宮古島にも離島防衛のための部隊を配備したい考えだが、秋には沖縄県知事選挙が控えるため、丁寧に地元の理解を得ながら南西諸島防衛の体制整備を進める方針。