アメリカで行われていたＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）の日米閣僚協議について報告に訪れた甘利経済再生担当相に対し、安倍首相は、「主張すべきは主張し、交渉を加速させてほしい」と述べた。

　閣僚協議を終え帰国した甘利担当相は１９日夜、安倍首相の自宅を訪れ、「一定の前進はあったもののまだ開きがある」と報告した。これに対して安倍首相は、「主張すべきは主張し、引き続き交渉を加速させてほしい」と述べたという。

　日米両国では、農産物の重要５項目と自動車を巡って交渉が「膠着（こうちゃく）状態」となっている。２１日にはアメリカの事務レベルの交渉担当者が再び日本を訪れ、交渉を続けることにしており、今後は、日米首脳会談後の「共同宣言」がどこまで内容の伴ったものになるかが焦点となる。