日本の情報通信技術を東南アジアなど海外に売り込む戦略を練るため、新藤総務相は１８日、東京都江東区の電動バイクのメーカーを視察した。

　新藤総務相は視察先で、１２５ｃｃのバイクと同じ程度の馬力がある電動バイクに試乗した。この視察の背景には、新藤総務相が今年１月のフィリピン出張で交通渋滞と大気汚染が深刻な首都・マニラの状況を見て、電動バイクを普及させるとともに、フィリピンが導入を決めた日本方式の地上デジタルテレビ放送の強みを生かして渋滞や事故の情報をタブレット端末に送れば、問題解決の助けになるのではないかとの考えがある。

　新藤総務相は来週以降、高齢者福祉や医療・農業・教育などの分野で先進的な取り組みを行っている現場を視察し、日本の情報通信技術を海外に売り込む戦略を練る考え。