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韓国客船沈没 運航会社を家宅捜索

2014年4月18日 10:47

 韓国の珍島周辺で大型旅客船が沈没した事故で、事故現場に船を引き揚げるためのクレーンが到着した。救助活動と並行し、引き揚げの準備が進められる。現地から宮崎紀秀記者が報告する。

 引き揚げ用のクレーンは、沈没した旅客船から2キロ程離れた所にあるという。また、海上でも雨が降り、視界が悪いということで、引き揚げ作業の開始にはまだ時間がかかりそうだ。セウォル号は、16日に沈没し、179人が救助されたが、18日午前5時現在で25人が死亡、271人の行方が分かっていない。現場海域は潮の流れが速く、救助活動は難航している。

 引き揚げ作業は困難が予想される他、行方不明者の家族からは救助活動を優先すべきだとの反発の声も出ている。

 行方不明者の家族「(船長は)努力せず、数百人いる乗客を置いて逃げたんです」

 一方、事故原因の究明にむけ、海洋警察などの合同捜査チームは18日未明、セウォル号を運航する海運会社に家宅捜索を行った。危機対応や運航マニュアルの他、船の検査記録などを押収したということで、捜査チームはセウォル号の運航に無理がなかったか、安全管理が適切だったかなど捜査を進めるものとみられる。