×

樹齢千年…一本桜「滝桜」が満開 福島

2014年4月18日 18:06
樹齢千年…一本桜「滝桜」が満開 福島

 全国でも有数の一本桜、福島県三春町の滝桜が見頃を迎えている。

 福島県のほぼ中央部に位置する三春町。樹齢は1000年以上、国の天然記念物にも指定されている「滝桜」は今、ちょうど満開。四方に伸びた枝から咲く花が、まるで流れ落ちる滝のように見えることから「滝桜」と名付けられたという。

 高さ約13・5m、幅25mにわたって伸びる枝は、まさに圧巻。近くで見ると、可憐な小さな花々を付けた繊細な枝と、それを支える幹回り8メートルの巨大な幹の対比が樹齢1000年という月日を物語っている。

 滝桜は今年、木の勢いを保つため、5年ぶりに大幅な剪定(せんてい)作業が行われた。花を付けない枝がなくなったことで、去年より花の色が鮮明に出て、整った姿を楽しむことができる。

 滝桜は福島第一原発から約50kmで、原発事故前は毎年、全国から約30万人もの人々がこの桜を愛(め)でに訪れていたが、震災の年は半分の15万にまで落ち込んだ。去年は23万人にまで回復し、町では、今年は25万人の来客を見込んでいる。

 今月12日から23日までの午後6時から9時まで、ライトアップも行われている。日中の滝桜とは違った、光の衣をまとったあでやかな姿を見ることができる。

 滝桜は今週末が一番の見頃となる。