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TPP日米協議 2日目終了もこう着状態

2014年4月18日 15:13
TPP日米協議 2日目終了もこう着状態

 アメリカ・ワシントンで行われているTPP(=環太平洋経済連携協定)の日米閣僚協議は2日目の協議が終わったが、こう着状態が続いており、来週の日米首脳会談で大筋合意できるか不透明な状況。

 甘利経済再生担当相とフロマン通商代表による2日目の協議は、17日午前9時から途中、休憩をはさんで14時間後の午後11時まで続いたが、結局、合意には至らなかった。

 「こう着状態が続いています。主要なところについては前進がみられません」-甘利担当相はこのように述べ、焦点となっている農産物の重要5項目などをめぐり、双方の主張がかみ合わなかったことを明らかにした。

 これまでの協議でアメリカは、コメや麦、砂糖の関税率については譲る姿勢をみせていたが、牛肉や豚肉、乳製品については撤廃に近い大幅な関税率の引き下げを求めていた。この中で、コメについては、関税なしで輸入できる枠を今よりも増やすことを条件に関税の維持を認める考えを示しており、複雑な調整が続いていた。また、自動車についても安全基準などで日米に隔たりが残っていた。

 甘利担当相らは18日朝(日本時間18日夜)、朝食をはさんで閣僚協議を再開する予定だが、日米首脳会談までに溝を埋められるのか不透明な状況。