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復興加速へ、新プラント完成 陸前高田市

2014年4月16日 21:03
復興加速へ、新プラント完成 陸前高田市

 復興工事の現場で不足する「生コンクリート」を増産するため、岩手県陸前高田市に16日、新たな復興プラントが完成した。

 完成したのは陸前高田市小友町に建設された県気仙生コンクリート協同組合の復興プラント。16日は関係者約70人が出席し、神事を行ってプラントの完成を祝った。

 県によると昨年度、県が発注した建設工事1386件のうち297件で応札が1件もない「入札不調」となった。入札の不調は年々増加傾向にあり、復興の妨げとなっているが、その原因のひとつに建設用資材の不足がある。

 気仙地区では、復興工事などで年間60万立方メートルの生コンクリートを必要とするが、これまでは43万立方メートルの製造にとどまっていた。16日の新しい復興プラントの完成によって生産量は年間50万立方メートルまで増やせることになり、復興の加速に弾みがつくものと期待されている。