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小保方氏上司「STAP細胞は有望な仮説」

2014年4月16日 17:36
小保方氏上司「STAP細胞は有望な仮説」

 STAP細胞論文をめぐる問題で、小保方晴子研究ユニットリーダーの指導的立場にあった理化学研究所の笹井芳樹副センター長が16日、都内で会見を行った。笹井副センター長は、STAP細胞の存在について、「検証する価値のある有望な仮説」と述べた。

 「このたびは私が参加したSTAP研究の論文に関して、大変多くの混乱と、またその齟齬(そご)による多くのご心配、また疑惑を招く事態となりましたことを心からおわび申し上げます」-会見の冒頭、笹井副センター長は謝罪し、深々と頭を下げた。

 論文にねつ造や改ざんがあったとされ不正を見抜けなかった点について、笹井副センター長は「慚愧(ざんき)の念に堪えません。残念ながら私は生データや実験ノートを見る機会がありませんでした」と述べた。

 そして、論文の信頼性が大きく損なわれているとして、取り下げる意向をあらためて示した。

 笹井副センター長「(Q:STAP細胞は存在するか?)一旦、有望ではあるが、仮説として戻して検証し直す必要がある。それをするだけの価値があるくらい大きな結論なので、曖昧に信じる信じないと言うべきではない、というのが科学者としての立場。今まで知られている細胞でないことは確かです」

 笹井副センター長はSTAP細胞がなければ説明できない現象が存在するため、検証する価値があるとの考えを明らかにした。